マンジャロによるメディカルダイエットとは|仕組み・費用・副作用
マンジャロという名前を目にして、ダイエットに使えるらしいと調べているところかもしれません。マンジャロ(チルゼパチド)は週1回の注射薬です。ただし国内で承認されているのは2型糖尿病の治療薬としてであって、体重管理を目的に使う場合は適応外使用になります。
何が期待できて、何ができないのか。費用と副作用、そして使えない方のことまで含めてお伝えします。
マンジャロ(チルゼパチド)とはどのような薬か

マンジャロは、チルゼパチドを有効成分とする注射薬です。週に1回、ご自身で注射して使います。国内では2型糖尿病の治療薬として承認されています。
食事をとると、血糖の調整に関わるインクレチンというホルモンが腸から分泌されます。チルゼパチドは、そのうちGIPとGLP-1という2つのホルモンの受容体に作用します。GLP-1受容体だけに作用する薬と比べて、働きかける経路が2つある点が特徴です。
体重管理を目的とする場合は適応外使用にあたります
国内でマンジャロに承認されている効能・効果は2型糖尿病です。肥満や体重管理を目的とした使用は、その範囲から外れます。これを適応外使用と呼びます。
適応外使用の処方は公的医療保険の対象になりません。自由診療となり、費用は全額自己負担です。また承認された使い方ではないため、医師が既往歴や服用中のお薬を確認したうえで、処方できるかどうかを一人ひとり判断します。
なお、マンジャロと同じチルゼパチドを有効成分とする製剤に、ゼップバウンドがあります。こちらは肥満症の治療薬として2025年4月に保険適用となりました。ただし対象となるのは、高度の肥満がある方や、生活習慣病を合併している方などに限られており、体重が気になるどなたでも保険で使えるわけではありません。ご自身が対象にあたるかどうかは体格や合併症の状況によって変わりますので、診察時にお尋ねください。
どのように働くのか

チルゼパチドがGIPとGLP-1の受容体に作用すると、食欲が抑えられ、胃から腸へ食べ物が送られる速度がゆるやかになります。食事の量が減り、満腹感が長く続く。そうした変化が期待されます。
ただし薬だけで体重が管理できるわけではありません。土台は食事と運動の見直しで、薬はその補助です。効き方には個人差があります。
治療の進め方
当院では2.5mgから開始することを原則としています。
週に1回、決まった曜日にご自身で注射していただきます。
5mg以降への増量は、4週間以上使用したうえで経過を確認し、医師が必要と判断した場合にのみ行います。
すでに他院で処方を受けていた場合は、お薬の名称と用量、開始した時期をお伝えください。内容を確認したうえで、通算して4週間以上であれば増量の対象として判断します。
継続の目安は3ヶ月から6ヶ月です。
自動での継続や更新はありません。ご希望のたびにお申し込みいただく形です。お薬がなくなる前に、あらためて診察をお受けいただきます。
低い用量から始めて一定期間続けるのは、体を慣らすためです。早く結果を出したいという理由での増量は行いません。

費用の目安(税込)
当院のマンジャロ2.5mgの価格は次のとおりです。
12,980円(4本・1ヶ月分)
25,480円(8本・2ヶ月分)
34,480円(12本・3ヶ月分)
3ヶ月分をまとめてお申し込みいただいた場合、2.5mgのままであれば34,480円が目安です。途中で増量した場合は用量ごとに価格が変わります。他の用量の価格は料金ページに掲載していますので、あわせてご確認ください。
診察料と送料を含めた価格設定としているため、追加料金はかかりません。お支払いはクレジットカード決済です。自由診療のため公的医療保険の対象外となり、全額自己負担です。お薬の性質上、発送後の返品・交換・返金はお受けできません。
主な副作用と重大な副作用
主な副作用:吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、食欲不振、消化不良など。多くは使用を始めた時期にみられ、用量の調整によって軽くなることが期待されます。
重大な副作用:低血糖、急性膵炎、胆のう炎、アナフィラキシー、イレウスなどが報告されています。強い腹痛が続く場合や、嘔吐が止まらない場合は、使用を中止して速やかに医療機関を受診してください。
低血糖は、インスリンやSU薬といった他の糖尿病治療薬と併用している場合に特に生じやすく、注意が必要です。
体調の変化を感じたら、我慢せず当院までご連絡ください。
副作用が出たときの対処と、すぐ受診してほしいサインは、GLP-1の主な副作用(吐き気・便秘)と、受診が必要なサインで詳しくまとめています。
併用に注意が必要なお薬
インスリンやSU薬などの糖尿病治療薬:低血糖が生じやすくなります。
経口避妊薬(ピル):併用によって避妊の効果が弱まることがあります。
服用中のお薬は、市販薬やサプリメントも含めて診察時にお申し出ください。
使用できない方
妊娠中、授乳中、妊娠の可能性がある方
本剤の成分に重い過敏症の既往がある方
1型糖尿病の方、糖尿病性ケトアシドーシスの方
重症の感染症がある方、緊急手術を要する状態の方
18歳未満の方
甲状腺髄様癌の既往がある方、ご家族に既往がある方、多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)の方
他のチルゼパチド製剤やGLP-1受容体作動薬を使用中の方
使用に注意が必要な方
重度の胃腸障害のある方
膵炎の既往のある方
低体重や普通体重など、医学的に減量の必要性がない方
摂食障害が疑われる方
その他、医師が不適と判断した方
診察の結果、医師の判断により処方を行わない場合があります。その場合、お薬代はかかりません。すべての方にお出しできる薬ではありません。
中止したあとについて
使用をやめると、体重が戻ることがあります。
薬を使っている間に食事の内容を整えられていれば、やめたあともその習慣が残ります。薬だけに頼っていた場合は、元の食生活に戻りやすくなります。どこまで続けて、どう終えるか。始める前に一緒に考えておきましょう。
注射に抵抗がある場合
週1回とはいえ、ご自身で注射することに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。その場合は、1日1回内服するタイプのお薬もご用意しています。どちらが向いているかは、生活のリズムや既往歴によって変わりますので、診察時にご相談ください。
よくある質問
マンジャロによるダイエットに保険は使えますか?
使えません。国内でマンジャロに承認されている効能・効果は2型糖尿病であり、体重管理を目的とした使用は適応外使用にあたります。自由診療となり、費用は全額自己負担です。なお同じ成分の製剤であるゼップバウンドは肥満症の治療薬として保険が使えますが、対象となる方は限られています。
どのくらいで変化を感じますか?
変化の程度や時期には個人差があり、一律にお伝えできるものではありません。当院では継続の目安を3ヶ月から6ヶ月としています。食事と運動の見直しを土台として、薬はその補助として用います。
やめたら体重は戻りますか?
使用を中止した場合、体重が戻ることがあります。そのため、中止したあとの食事と運動をどう続けるかまで含めて、開始前にご相談ください。
希望すれば必ず処方してもらえますか?
診察の結果、医師の判断により処方を行わない場合があります。妊娠中や授乳中の方、1型糖尿病の方、18歳未満の方などは使用できません。また医学的に減量の必要性がないと判断される場合も、処方は行いません。
まとめ
マンジャロは糖尿病の治療薬です。体重管理に使う場合は適応外使用となり、費用は全額自己負担です。副作用もあり、使えない方もいます。
当院では2.5mgから開始し、4週間以上の経過を見たうえで医師が増量を判断します。食事と運動の見直しを土台に、無理なく続けられる形をご提案します。ご不明な点があれば、まずはオンラインでご相談ください。
監修医師:西廣 拓海/確認日:2026年9月3日
執筆:水谷直路 公開日:2026年9月4日/最終更新日:2026年9月22日
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